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Volume 4 No.1
November 1998
The Japan Journal of Multilingualism and Multiculturalism
多言語多文化研究
日本語を媒体とする異文化間コミュニケ-ションの一考察
アドバイス行動を分析して

中崎温子
北陸大学外国語学部

本稿では、英米語話者と日本語話者のアドバイス行動を分析し、異文化間
コミュニケーションの障壁となっている背景文化の相違を考察する。その上
で、日本語を伝達手段としてコミュニケーションしていくために、一つには、コ
ミュニケーションの担い手が、日本語文化と対手の母語文化双方を認識す
ることの必要性を挙げる。また、日本語が世界のコミュニケーション市場で
徐々にではあるが、かつてない形で一定の役割を持ち始めた今日、脱文化
的な日本語を必要とする日本学習者も多い。そこで、学習者のニーズなどに
よっては、文化概念を超えた日本語、つまり、国際伝達手段としてのソト化
した日本語の有り様にも目を向けるべきことを提起する。