オーストラリア人と日本人の国際結婚に見られる
親の性別による子どもの日本語習得への影響
オーストラリア・カトリック大学
スーザン・ルカサヴィチ
本稿の目的は、日本人とオーストラリア人という組み合わせの親
を持つ子どもの日本語習得の結果を提示することである。この研
究は、オーストラリアに在住する少数派言語の保持者である日本
人の母親・オーストラリア人父親と日本人の父親・オーストラリア
人母親の家庭を対象に、それぞれが子どもの言語習得に与える
影響を分析したものである。検証した要因は、言語使用、言語運
用能力、教育、家庭での親の支援、目標言語の文化環境で費や
す時間、家庭外での言語使用の機会、親の役割と態度などと多
岐にわたる。研究方法は、言語使用に関するアンケートを10組み
の夫婦にインタビュー形式を用いた。結果は配偶者の母語におけ
る運用能力が家庭内の言語使用構成と第二世代の子どもの言語
運用能力を決定する一つの要因であることが判明した。この結果
は被験者数が少ないため概括できないが、瀕度数はこれからの
研究の方向性を示唆するものと思われる。この調査結果はオース
トラリアでの他言語民族の研究と日本での最近の研究との比較に
役立つものと思われる。