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日本における思春期女子のマルチエスニック文化資本の賞賛
— 「ハーフ」のアイデンティティについてのポスト構造主義談話分析

鎌田ローレル、明の星短期大学,現代コニュニケーション学部

本研究は、先行のヨーロッパおよび北アメリカのモデルととは違った日本で
のアイディンティティー形成を研究することで、会話中のマルチエスニック・ア
イディンティティー形成の分析研究に貢献しようとするものである。また、これ
までに日本で行われてきた、イマージョン学校(Bostwick、1999, 2001)やイ
ンターナショナルスクール(Greer、2001, 2003)などの話し方を共有している
共同体(Community of Practice)に所属している子どもとは異なった、マル
チエスニック日本人を対象にすることで従来の研究に欠けていた部分を補お
うとするものである。この研究は、日本に生まれ育った10代の「ハーフ」(日本
人・白人)の思春期の女子6人のアイデンティティの構築に焦点をあてる。そ
れぞれ違う学校に通っている同年齢の彼女達は、幼児期から外国人である
それぞれの親同士のつながりでお互いを知っており、そのためお互いを「
Best Friends」としてみている。東北に地理的に広範囲に広がって居住して
いる6人の研究対象者は、一般の日本の学校に通っているので、日本人と
同じように日本の習慣、価値観、言語、考え方などを身につけている。本研
究は6人の女子による半形式化したグループ・ディスカッションの中で、この
マルチエスニック日本人女子がどのように自らのアイデンティティを形成して
いるのかを質的に分析した。分析の結果、彼女らは、民族的な弱者という言
説から自らを切り離して位置づけし、同時にその代替としてのエンパワーメ
ントの言説の中で自らのマルチエスニック文化資本を構築し賞賛しているこ
とが分かった。


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Volume 11, No.1
2005年10月
The Japan Journal of Multilingualism and Multiculturalism
多言語多文化研究
bsig.org