研究テーマ
「ね、いくら?」
「One hundred yenなんですけど」

以上の言葉は実際にあった会話の一部です。
場所は日本にあるインタナショナル・スクールであり、
話者は二人ともバリンガルの高校生です。その学校
の生徒の間では、二ヶ国語で行う日常会話はごく
当たり前の事です

私の専門は会話分析ですが、その中でもこの様な
コード切り換え(codeswitching)と呼ばれている
二つ以上のコードを用いた日常的な会話を研究
課題にしています。相手の言葉を優先する傾向に
関係していたり、談話的な役割を持ったり、その原
因は様々ですが、言葉を変えると世界の見方も変
わるという自分自身の経験を踏まえ、興味を持つ
ようになりました。

そこで、インターナショナル・スクールでおよそ一年間
をかけて、高校生の自然な会話を録画し、日本語
と英語の使い分けとバイリンガル・アイデンティティー
のあり方をテーマに、インターアクションに関する語用
論的な分析を進めています。特に国際結婚の家庭
に生まれたマルティエスニックな日本人(ハーフと呼ば
れる人)の同一性に関心があります。

現在約40時間のデータを書き写している最中で
すが、きちんと理解するために細かく、何回も聞きま
す。そして、相互作用を分析しながら、パソコンの中
でいろいろなカテゴリーを整理していきます。最近特
にバイリガル同士の会話における挿入的発話
(Parenthetical sequences)を研究しています。
複数の談話者が二つ以上の言語を同時に喋るとき、
参加者が目線とコード切り替えを使って、トークだけ
でなく、それを受け取る対象も分ける事(⇒それを受
け取る相手をも区別する事)が分かります。








Tim Greer
  Kobe University