本研究は韓国系民族学校における継承語教育において、
日本語の優勢な生徒にとって、継承語使用を促進、阻害
する要因を考察した。学校関係者9名を調査協力者として
インタビューを行い、そのデータを修正版GTAの手法にした
がって要因を分析した。データ分析により、継承語使用の
要因は社会認識変化が及ぼした言語態度、指導体制とし
ての継承語教育、社交性、生徒の中に生じる正の心理的
プロセス、生徒の中に生じる負の心理的プロセス、家族紐
帯性と関連があることが判明した。この結果に基づき今後
継承語学習を促進するには何が必要かも述べている。